【文庫】邪魔：上・下

　　





ミステリ好き☆でとても気の合う友人H氏。
私もH氏も何か読むモノがないと手持ちぶさたでしょーがねぇ！って
タイプなのですが、いかんせん私には金が無い。
でも好きな作家の作品は買わねばならない。
つまり特定の作家の作品以外はなかなか手を出し難いってのが
ワタクシの現状なのですが、そんな窮状を見てH氏が時々読み終えた本を
回してくれるのです。


ってな流れで入手した文庫たちのひとつ、【邪魔】上下巻です。


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タイトル：邪魔
著者：奥田英朗
出版：講談社文庫

=================あらすじ=================

サラリーマンの夫と二人の子供。
四人家族で東京郊外の建て売り住宅に住む主婦、及川恭子。

夫と子供を送り出した後はスーパーのパートに出て、月に何度か家族みんなでファミリーレストランに行く。

そんな絵に描いたような平凡な暮らしに幸福を感じているが
夫の勤務先に放火事件が起こったのを機に、全てがじわじわと崩れて行く。



一方、放火事件を担当したのが警部補として所轄勤務に就いている刑事、九野薫。
七年前に最愛の妻をなくして以来、不眠症を患いながらも義母を心の支えに生きていた。

及川夫婦、九野を逆恨みする同僚、そして九野自身。


小さな出来事。それで各々が独自の変貌を遂げていく…

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感想としては………

邪魔とゆータイトルがなんてぴったりなんだ！

ってのが第一でした。

何がどう邪魔なのか、別にハッキリ描かれているワケではないですが
ウザいと言うにはあまりに軽過ぎ、でも嫌悪するほどではない出来事。

読んでいるうちに、胸の中にやーなモノが溜まって行く感じがします。


あと個人的には及川恭子………ムカつきます。
こーゆー女、一番嫌い（笑）。

でも案外と「普通」ってこういう人のことなのかもなぁ…と思ったので
作品としては面白かった。


機会があれば他の作品も読んでみようかなと思います。





【邪魔〈上〉】

【邪魔〈下〉】